薄毛に悩む男性や女性が増えている昨今ですが、実際に日本人の髪の毛の太さは細いのでしょうか?
薄毛になるまたはそう見える原因は主に2つです。
✔髪の毛の本数が減る
✔髪の毛が細くなる
実際に生え際や髪の毛の分け目が目立つ原因はこの2つでしょう。
ですが日本人の髪の毛は実際のところ細いのでしょうか?
もちろん個人差あるものですが
日本人の髪の毛の太さに関して深堀していきたいと思います。
日本人の髪の毛の太さの平均は0.08mm

髪の毛は主に3つの部分から構成されています。
内側からメデュラ(毛髄質)、コルテックス(毛皮質)、キューティクル(毛表皮)です。
この構造は節分に食べる太巻き寿司に似ています。
一番外側にある海苔の部分ががキューティクルです、キューティクルはメディアや広告でよく紹介されています。
すし飯の部分がコルテックスといわれるもので、
一番中心にある具材の部分がメデュラという構造になります。
キューティクルはメディアや広告でよく紹介されていますが、メデュラやコルテックスはあまり知られていません。
髪の毛の太さはメデュラ(毛髄質)+コルテックス(毛皮質)+キューティクル(毛表皮)です。
日本人の髪の毛の太さの平均は0.08mmといわれています。
なかなか0.08mmといわれても想像しにくいと思います。
日本の郵便切手が0.1mmですので髪の毛はそれよりも細いのです。
一番近いものがビニール袋の厚みです。
つまりポリエチレンの袋が約0.08㎜の厚みです。
日本人の髪の毛は西洋人と比べて太い

白人(欧米人)と日本人を比べると髪の毛の太さに違いがあります。
白人の方の髪の毛は一般的に日本人より細いといわれています。
日本人の平均が0.08mmに対して白人(欧米人)の平均は0.05mmといわれます。
そういうことから日本人の女性の髪の毛は欧米と比べると太いということがわかります。
日本人の女性の髪の毛に直毛が多いのも髪の毛が太いことが理由の一つです。
太くてコシがあるため黒髪のロングがしやすいということがわかります。
日本人で髪の毛が太い人の髪の毛の太さは?

日本人で髪の毛が太いといえるのは
0.15mm以上の太さがある方です。
日本人の平均の0.08mmと比べても倍ぐらいの太さがあることがわかります。
0.15mmというと鍼灸治療で使われる細めの針と同じぐらいの太さということになります。
こういう髪の毛の太い方は通常髪の毛にハリやコシがありボリュームが多いのが特徴です。
中には太すぎて困っているという人もおられますが、
薄毛で悩んでいる方からするとうらやましい悩みなのかのかもしれません。

日本人で髪の毛が細い人の髪の毛の太さは?
日本人で髪の毛が細いといえるのは
0.05mm以下の太さの方です。
0.05mmといえば欧米人の方の平均と同じですが、
日本人の場合ペタッとしたボリュームがない印象の髪形になります。
髪の毛を太くするにはキューティクルとコルテックスが重要

髪の毛のキューティクルとは?
髪の毛のキューティクル(hair cuticle)はよく聞く言葉です。
髪の毛が痛んだ時にはこのキューティクルが痛んでいるといえるからです。
キューティクルは髪の毛の外層を形成する部分で、髪の健康と外観に重要な役割を果たします。
髪のキューティクルは、ウロコのような細かい層が互いに重なってできており、髪の中心部である髄質を保護します。
髪のキューティクルの役割とケア
- 役割: 髪のキューティクルは、外部からのダメージや環境要因(例:紫外線、熱、化学物質)から髪を保護し、髪の内部の水分や栄養を保持します。また、髪が乾燥しにくく、滑らかで艶やかな外観を維持するのにも役立ちます。
- 構造: 髪のキューティクルは、鱗片状の細かい層からなり、これらの鱗片は髪の軸(シャフト)を覆っています。鱗片は重なり合っており、通常、根元から先に向かって下に向けて配置されています。
- 開閉: 髪のキューティクルは、髪の健康に関する重要な要因である開閉の状態を変えることがあります。キューティクルが閉じた状態では、髪の内部の保湿が維持され、外部からの害が防がれます。一方、キューティクルが開いた状態では、髪が水分を失いやすくなり、ダメージを受けやすくなります。
- ダメージとケア: 化学処理、熱スタイリング、摩擦、環境要因などにより、髪のキューティクルがダメージを受け、開いたり剥がれたりすることがあります。髪のキューティクルを保護するために、適切な髪のケアが重要です。これには、適切なシャンプーとコンディショナーの使用、熱スタイリング時の熱保護、ダメージを最小限に抑えるスタイリング方法などが含まれます。
髪のキューティクルの健康を維持することは、髪の美しさと強度を保つために重要であり、適切なケアが髪の質を向上させるのに役立ちます。

髪の毛のコルテックスとは
髪の毛のコルテックス(hair cortex)は、髪の毛の中心部に位置し、髪の強度と構造を提供する部分です。
髪のコルテックスは、髪の外層であるキューティクルの下にあり、髪の軸(シャフト)を形成しています。
髪のコルテックスの役割とケア
- 役割: 髪のコルテックスは、髪の強度、伸縮性、色素の存在、髪の形状の特性(例: 直毛、波のある髪、巻き毛)など、多くの髪の特性を決定する役割を果たします。コルテックスに含まれるケラチンというタンパク質が髪を構成し、髪の強度と柔軟性を提供します。
- 構造: 髪のコルテックスは、髪のシャフトの中心に位置し、多層のケラチンフィブリル(ケラチンの繊維)から構成されています。これらのフィブリルは髪の中心に向かって配列され、髪を丈夫にし、伸縮性を与えます。また、コルテックスには髪の色素細胞も含まれており、髪の色を形成します。
- ケアとダメージ: 髪のコルテックスは外部からのダメージに対して比較的脆弱で、化学処理、熱スタイリング、紫外線、摩擦などにより損傷を受けることがあります。コルテックスへのダメージは髪が乾燥し、切れ毛や枝毛が生じる原因となることがあります。
適切な髪のケアは、コルテックスを保護し、髪の健康を維持するのに役立ちます。これには、適切なシャンプーとコンディショナーの使用、熱スタイリング時の熱保護、栄養豊富な食事、適切な水分補給が含まれます。髪のコルテックスの健康を保つことは、髪が美しく丈夫であるために重要です。
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